21日本家族性腫瘍学会学術集会

The 21st Annual Meeting of the Japanese Society for Familial Tumors

開催会場

大会事務局

第21回日本家族性腫瘍学会
学術集会 事務局
〒350-8550
川越市鴨田1981
埼玉医科大学総合医療センター
消化管・一般外科
TEL 049-228-3619
FAX 049-222-8865
E-mail:
jsft21@saitama-med.ac.jp

ご挨拶▷ ページを更新する

石田秀行
埼玉医科大学総合医療センター
消化管・一般外科教授

このたび、第21回日本家族性腫瘍学会を2015年6月5日(金)および6日(土)に、さいたま市のラフレさいたまで開催させていただくことになりました。身に余る光栄であり、心より御礼申し上げます。本学術集会を埼玉県で開催するのは初めてとなります。

本学会は大腸癌研究会の遺伝性大腸癌研究計画を基盤として1994年に家族性腫瘍研究会として発足し、2005年より日本家族性腫瘍学会へと名称を変えながら発展を続けて参りました。私自身、前身の遺伝性大腸癌研究会の頃から本学術集会に参加させて頂きました。私の出身教室である東京医科歯科大学旧第2外科では、本学会の初代理事長である宇都宮譲二先生が1976年にポリポーシス解析センターを開設され、私が入局した当時は第10回本学術集会会長をつとめられた岩間毅夫先生が精力的に疾患登録を行い、重要な新知見を続々と国内外に発信されていました。私自身、医師として病棟の患者さんに初めて接した日から家族性大腸腺腫症の診療に当たる機会を与えられ、その後30年にわたる今日まで、家族性大腸腺腫症を中心とした遺伝性大腸癌の診療を続けて参りました。浅学非才の身ではございますが、医師になった原点に立ち返り、本学術集会を担当させて頂くことに思いをはせますと、身の引き締まる思いでございます。

今回の学術集会のテーマを「未来に向けた道標(みちしるべ)」とさせて頂きました。道標とはおもに江戸時代から街道の分岐点(追分)の路傍などに建てられた交通標識で、無垢の石を四角柱状に削ったものが多かったと聞いています。前々回の内野眞也、三股浩光両会長による「家族性腫瘍の風,今ここから未来へ」、前回の鈴木眞一会長による「次世代への継承」とすすんできた本学会の立ち位置について、未来に向かってあるべき方向性を見出し、目的達成までのスピードについても議論して行きたいという意味が込められております。

家族性腫瘍にかかわる臨床医、基礎研究者、看護師、検査技師、遺伝カウンセラー、遺伝コーディネーターなど、多種多彩な職種からなる医療関係者が一堂に集う本学術集会の意義は、近年の遺伝子診断技術の進歩とその臨床応用の普及につれ、益々重要になると考えられます。多職種の医療関係者が共通の認識を持ち、その基盤に立って未来を語れる学術集会にすべく、鋭意努力する所存です。また、本学術集会は第22回日本がん予防学会総会(石川秀樹会長)と第38回日本がん疫学・分子疫学研究会総会(椙村春彦会長)との同時並列開催の予定です。これらの学会との合同セッションも予定しておりますので、どうか楽しみにして頂きたいと思います。

6月の埼玉は梅雨の蒸し暑い日が多く、何かと皆様方にはご不便をおかけするかも知れません。学術集会が行われるさいたま市にはいくつかの観光スポットが点在しており、隣接した川越市は「小江戸」と呼ばれるように、時の鐘、蔵造りの町並みなど由緒ある名所・名跡が多いことで有名です。また、少し足を延ばして頂ければ秩父・長瀞渓谷の絶景もございますので、学術集会の合間や終了後にぜひお立ち寄り頂けますと幸甚です。

埼玉医科大学総合医療センターは設立30年を迎えたにすぎず、また当教室もわずか10年の歴史しかございません。しかしながら、教室員の多くは家族性腫瘍に興味を持っております。教室員一同、さいたまの地で皆様方をお迎えし、実りある学術集会にすべく尽力する所存でございます。さいたまの地で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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